OSAKA STADIUM on August 25th in 1985 VOL.2

尾崎豊 OSAKA STADIUM on August 25th in 1985 VOL.2歌詞
1.存在

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

にぎやかな街 隠しきれないさみしさが ほら見つめてる
小さくかがめて守らなければ 自分の存在すら見失うよ
誰もかれもの存在ならば いつも認めざるをえないもの
それでも僕の愛の言葉は 何の意味さえもたなくなる
満ちたりて行くことない 人の心なぐさめられる様な
夢求めていても まのあたりにするだろう
生存競争の中 夢はすりかえられてしまう

受け止めよう 目まいすらする 街の影の中
さあもう一度 愛や誠心で立ち向って行かなければ
受け止めよう 自分らしさに うちのめされても
あるがままを受け止めながら 目に映るもの全てを愛したい

僕に見えるものは いつも当(まと)はずれが多かったけれど
現実と夢の区別くらいは ついていたはずだった
何もかもをあるがままに 受けとめ様とするけれど
君は運命 誰かの人生 背負うこととはちがうのさ
どんな色でなぞればいい 自分の愛を否定してしまうまえに
笑ってもかまわないの でも君が愛や夢に
悩む時は どうか思い出して欲しい

受け止めよう 目まいすらする 街の影の中
さあもう一度 愛や誠心で たちむかって行かなければ
受け止めよう 本当のこと口にする君の目を
誰も傷つけぬ 気まぐれの様な やさしいうそすらさえも愛したい

愛は真実なのだろうか 愛は君を救ってくれるだろうか
背中あわせの裏切りに打ちのめされても
それでいい 愛してる 他に何ができるの

受け止めよう 目まいすらする 街の影の中
さあもう一度 愛や誠心で立ち向かって行かなければ
受け止めよう 自分らしさに うちのめされても
あるがままを 受け止めながら 目に映るもの全てを


2.ハイスクールRock'n Roll

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

Oh! 朝は目覚めても昨日の疲れひきずったまま
様にならない制服着て表へ出るよ
そして ぞろぞろと駅へ歩く人達に
まぎれ込んで 俺も歩いてゆくよ
満員電車に押し込まれ 言葉さえなくした Strange boy
何がどうなろうと 誰にもどうにも出来ないみたいさ
セーラー服のLittle girl 小さな躰もみくちゃにされ
それでも夢見てるの 失う事ばかりなのに

Rock'n' Roll 踊ろうよ
Rock'n' Roll くさらずに
Rock'n' Roll 手を伸ばせば自由はあと少しさ

Oh! これから半日は退屈な授業で費すだけで
身も心も疲れはて 魂さえも Knock Knock down
こっそり抜け出し 小さなコーヒーショップの Smoking time
ジュークボックスにいかした Rock'n' Roll
俺らに聞かせて欲しいのさ
ちょっと! こんなラッシュアワーに死ぬまでもまれたくないよ
何がどうして誰のために縛られなくちゃならないの
逃れられない流れの中で
必死にあがいてる俺が見えるよ

Rock'n' Roll 踊ろうよ
Rock'n' Roll くさらずに
Rock'n' Roll 手を伸ばせば自由はあと少しさ


3.Scrambling Rock'n' Roll

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

俺達何かを求めてはわめく うるさいRock'n'Roll Band
誰も見向もしない Scramble交差点で歌っている
ごらんよ 寂しい心を閉ざして歩くよ Hard Worker
自分のくらしが一番自分を傷つけると泣いてる

俺達遠くの街から 少しの金にぎりやってきた
思う存分もはしゃぎまわれず
Jungle Landに 迷いこむ

Scramblin' Rock'n'Roll

通りながりの 着飾ったあの娘は クールに夜を歩く
悲しませるもの すがりつけるもの 胸にいくつかかかえ
俺達そんな見知らぬ彼女を 夢中にくどいている
彼女の胸の上 優しい光ともして眠りたい

睡眠不足の Sleepy Boy
闇には孤独と 夢を織りまぜ
おびえた心のアクセルふかしても
街からは逃げられやしねえよ

Scramblin' Rock'n'Roll

自由になりたくないかい
熱くなりたくはないかい
自由になりたくないかい
思う様に生きたくはないかい
自由っていったいなんだい
どうすりゃ自由になるかい
自由っていったいなんだい
君は思う様に生きているかい

さかりのついた獣の様に 街はとてもDangerous
入口はあっても出口はないのさ
奪いあっては さまよう街角

自由になりたくないかい
熱くなりたくはないかい
自由になりたくないかい
思う様に生きたくはないかい
自由っていったいなんだい
どうすりゃ自由になるかい
自由っていったいなんだい
君は思う様に生きているかい

寂しがりやの君の名前すら 誰も知りはしない
Scramble交差点では 心を閉ざし解りあうことがない
どんなふうに生きてゆくべきか わかってないねBaby
君の恐がってる ぎりぎりの暮らしなら
なんとか見つかるはずさ

奪いあいの街角で 夢を消しちゃいけないよ
見栄と偏見のふきだまり
気をつけて まっすぐ歩いてほしいよ

Scrambln' Rock'n'Roll

Scrambln' Rock'n'Roll
奪いあいのRock'n'Roll


4.十七歳の地図

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

十七のしゃがれたブルースを聞きながら
夢見がちな俺はセンチなため息をついている
たいしていい事あるわけじゃないだろう
一時の笑顔を疲れも知らず探し回ってる
バカ騒ぎしてる 街角の俺達の
かたくなな心と黒い瞳には寂しい影が
喧嘩にナンパ 愚痴でもこぼせば皆同じさ
うずうずした気持で踊り続け 汗まみれになれ
くわえ煙草のSeventeen's map

街角では少女が自分を売りながら
あぶく銭のために何でもやってるけど
夢を失い 愛をもて遊ぶ あの子忘れちまった
心をいつでも輝かしてなくちゃならないってことを
少しずつ色んな意味が解りかけてるけど
決して授業で教わったことなんかじゃない
口うるさい大人達のルーズな生活に縛られても
素敵な夢を忘れやしないよ

人波の中をかきわけ 壁づたいに歩けば
すみからすみはいつくばり 強く生きなきゃと思うんだ
ちっぽけな俺の心に 空っ風が吹いてくる
歩道橋の上 振り返り 焼けつくような夕陽が
今 心の地図の上で 起こる全ての出来事を照らすよ
Seventeen's map

電車の中 押しあう人の背中にいくつものドラマを感じて
親の背中にひたむきさを感じて このごろふと涙こぼした
半分大人のSeventeen's map
何のために生きてるのか解らなくなるよ
手を差しのべて おまえを求めないさ この街
どんな生き方になるにしても
自分を捨てやしないよ

人波の中をかきわけ 壁づたいに歩けば
しがらみのこの街だから 強く生きなきゃと思うんだ
ちっぽけな俺の心に 空っ風が吹いてくる
歩道橋の上 振り返り 焼けつく様な夕陽が
今 心の地図の上で 起こる全ての出来事を照らすよ
Seventeen's map


5.愛の消えた街

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

道端に倒れた様に眠る人がいるよ
一度は目にするが すぐに目をそらして通りすぎる
誰もが不幸になるかもしれない自分を守り
自分の愛を向けることもバカらしくて出来ない
まぬけな人ごみ

俺もまた先の解らぬ不安の中にいる
今を何とか生きる事で 心に余裕もないよ
金もとれない 学生に一体何が出来るのか
どんな奴らも つまりは自分の将来以外
どうでもいいと思うはずさ

愛の消えた街さ 昔からそうなのだろうか
それがあたりまえと言うには俺はまだ若すぎる
見つけたい 見つけたい 愛の光を

愛という言葉をたやすく口にするのを嫌うのも
一体何が愛なのか それは誰にも解らないから
男と女 心より躰で慰めあい
心を探して迷い道迷い込んで倒れるのが
見えるだろう

二人もまた先の解らぬ不安の中にいる
愛を誓い守る事が全てだと信じて
子供も産めない世の中の解らぬ二人に
いったいどんな愛が 育てられるとゆうのか
Oh! 今ここに

愛の消えた街さ 昔からそうなのだろうか
それがあたりまえと言うには俺はまだ若すぎる
見つけたい 見つけたい 愛の光を
信じたい 信じたい 愛の光を


6.Freeze Moon

作詞:尾崎豊
作曲:尾崎豊

キャデラック・メイン・アベニューでは 今ウブなあの娘の
hip bangで 俺達はメロメロになる
そして腹ペコをかかえた俺達は バーガー・ショップに駆けこんで
ポテトをコーラで流しこむ
みんないい気持ちになりたくて 何度も息を止めてみるけど
そのたび 金網にへばりついては 転げ落ち
いつでもさみしい思いをしている

俺は風を感じる
風を求めて wow oh
風がどこへ行こうとしてるか 俺は知りたい
胸をはるんだ

今夜は朝が来るまで 走り続けているから
君はエンジンの音の中で 眠ればいい

oh oh.... 翼をひろげ
oh oh.... 風を求めて
俺達の真夜中の翼は ぼろぼろになっちまう
どうしようもなく また街に戯れる
俺達の終わりなき dance

フェンスに腰かけ ビクビクしていた
あの頃と似たような顔つきで みんなだまりこくっちまう
彼女は今夜も ドラッグにいかれて
昔みたいな ドラッグ・クィーンになろうとしている
もうガラスをひっかく音は 聞こえないけれど
今でもストリートには ガラスの破片が星のようにちらばっている
それはまるで まるであの頃の俺達の夢みたいに

みんな風を感じる
風を求めて wow oh
風がどこへ行こうとしてるか みんな知りたくないかい
胸をはるんだ

まだ まだ 何か足りないから
通りに出て 夜を買えばいい
誰も“どうして?”なんて聞かないから

oh oh.... 翼をひろげ
oh oh.... 風を求めて
俺達の真夜中の翼は ぼろぼろになっちまう
どうしようもなく また街に戯れる
俺達の終わりなき dance

夜はいつでも 凍りついていて
置きっぱなしのバイクにまたがると
昔みたいな気持ちになっちまう
ボンネットに寝転んだやつらは
この街で一番さみしい 星をみつけ
誰にもわからないような 一人言をつぶやいている

いったいなんだったんだ こんな暮し
こんなリズム いったいなんだったんだ
きっと 何もかもがちがう
何もかもがちがう
何もかもがちがう

oh oh.... 翼をひろげ
oh oh.... 風を求めて